イラスト投稿イマジス

『自転車』のイラスト一覧

  • それでも太陽は赤く染まる!第13回「戯れる人影!」
    イラスト小説「それでも太陽は赤く染まる!」の続きです。版画を用いています。よろしくお願いいたします。<(_ _)>

    母とケンカをしてもやもやした気分で外を飛び出したひとし。結局塾のそろばんには向かわず買い物がてら名古屋のテレビ塔付近の栄を自転車でぶらぶらと漂流して時間をつぶし、夜風の香りをあびるようにすっかり暗くなった自宅へと向かっていた。すると自宅間近の学校になにか奇妙な人影が・・・。

    第13回 「戯れる人影!」

    春の夜風の心地よい香りを感じながら、ひとしはすっかり遅くなってしまい、少し急ぎ足のペダルで自転車を走らせていた。

    自宅に近づくにつれ興奮がじょじょに冷めるのが自分でもわかった。・・・と考えていると、ちょうど家の住宅のすぐ隣りの東中学にさしかかった時、門の所に2人の人影を見つけた。

    桜の花びらの余韻がかすかに舞う街灯の灯りだけではっきりとは見えなかったが、1人は女の職員でもう1人の小さな姿は少年のようだった。
    まだ声変わりをしていない生き生きとした無邪気な甲高い声量が静けさを増した辺たり一面の道並みにひびいている。

    眼鏡をかけた女性職員は子供をあやすように少年に向かってさよならをしている。
    G・H組の担任の渡辺さよだった。G・HのGは自閉症のG、Hは発達障害頭文字からきているようで、まとめてG・Hと呼ばれている。

    するとあの少年は特殊クラスの生徒だったのか!それにしてもずいぶん遅くまで居残っているな。新入早々悪さでもしたのか!

    ひとしは横目で追うように反対側の街灯の横道をするりと通り過ぎながら、今日始業式で前の方の新入生でふらふらとして落ち着きがなかった生徒を彼の小柄な身長と後姿とを重ねてみてひとり納得をする。

    面倒見の良い保母さんのようにみえる渡辺さよは、お母さんほどではないが叱る時はしっかりと叱る教師で、有無をいわせぬ甲高い生徒をしかりつける叫び声がよく学校の廊下中にひびいてきたから、生徒たちの間では結構印象深い。

    ひとしはそんな事を思い出しながらとっくに着いていた自宅の住宅の自転車置き場に自転車を止めるとかばんや荷物を手にすばやく鍵を外すと、走るように電灯のついた3棟の入口に飛び込んで、階段を得意の二段飛ばしで駆け上っていった。
    04/19
  • それでも太陽は赤く染まる!第12回「夕暮れの散歩道!」
    イラスト小説「それでも太陽は赤く染まる!」の続きです。版画を用いています。よろしくお願いいたします。<(_ _)>
    心に傷を負ったひとしが向かう、居心地の良い場所?。大切な時間とは・・・!

    第12回 「夕暮れの散歩道!」

    母親と大喧嘩をして家を飛び出したひとしは、ちゃっかり頼まれた買い物のエノキダケだけはスーパーによって買ったものの、けっきょくそろばんには行く気にはなれずに、無意識にそのまま自転車でテレビ塔の見える名古屋の中心の栄の方までペダルを走らせて行った。
    ビルの横を行きかう人々、社会人や学生たちにすれ違いながら、ひとしは頭の中がまるで漂流したようにぶらぶらとあてもなく沢山の街並みを眺めるように進んでゆく。好きなアニメのCDとか熱帯魚ショップなども途中で通りかかって、寄ろうかとも思ったが、いまいち店に入る気がのらなくて横目にそのまま通りすぎてしまう。
    いつのまにか茜色のキャンバスが紺色の絵の具でしんみりと彩られると、道路を行きかう車や街並みにあかりが灯るようにあちこちでネオンが反射して目の前に広がる風景が変わる。
    ちょうど目の前をよぎる真っすぐと天に向かって堂々とそびえたっていたテレビ塔にも、ほんのりとやさしいオレンジ色の灯りがともりはじめていた。
    通りすがりのビルにつけられている時計の針はいつのまにか7時を回っていた。穏やかになびく風のにおいが夜風の香りに変わる瞬間をひとしは五感で敏感に感じ取ったせいか、テレビ塔を背後にようやく自転車の進む方向を家のほうかくへと変え始めていた。
    街のあちこちに彩られた夜桜たちが道行く沢山の街灯に照らされるように鮮やかなピンク色の花びらをなびかせていた。
    まるで今日1日に心に積もった、たくさんの疲れを桜の花びらたちが癒してくれているように・・・。
    立ちこぎで並木道を走らせていたひとしの表情には、いつのまにか穏やかで心地よい笑みが口元に浮かんでいた。
    04/19
  • それでも太陽は赤く染まる!第11回「心の闇と桜吹雪!」
    イラスト小説「それでも太陽は赤く染まる!」の続きです。版画を用いています。よろしくお願いいたします。<(_ _)>

    母とケンカして自分の部屋で疲れてうたた寝してだいぶ興奮がおさまったひとし。だが、気を取りなおしてそろばん塾へ行こうと部屋を出ると再び追い打ちを立てる母の怒りに触れてしまい・・・。

    第11回 「心の闇と桜吹雪!」

    空腹で頭が回らなくなって昼寝さえも出来ないと考えていた時、ふいにひとしは勉強机のなかに食べかけのカロリーメイトのクッキーが入っていたことを思い出した。
    布団から起き上がると引き出しを開けてチーズ風味のひとかけらだけ袋に入っていたそれを取り出すとすぐに再び布団にもぐり空腹をみたすことにした。

    しばらくすると意識が遠くなり、そのまま2・3時間くらい眠ってしまった。目が覚めたときは時計の針はいつのまにか4時を回っていてそろばんに行く時間をとっくに過ぎていた。窓から差し込む日の光りはいつのまにかほんのりとした茜色に変わっていた。
    カロリーメイトを食べてすぐにうたたねしてしまったせいかチーズの味が口の中に残って少し吐き気がした。
    そして長い時間すねて寝ぼけてたせいか、だいぶ怒りがおさまりかけていたひとし。
    ゆっくりと起き上がってふすまを開けて台所を除くと、テレビをつけたまま母の絹代もうたた寝をしているようだった。ひとしは素早く私服にフード付きのパーカーをはおり、忍び足で起こさないようにそろばんのてさげカバンをつかむとゆっくり外に出ようとした。

    ・・・が。その時タイミング悪く絹代が起きてひとしを見つけると火がついたように「まだおったのかおまえは。さっさとそろばん行って来い、どぐずが!(# ゚Д゚)」と罵声が飛んで、それに対し再び目が覚めて怒りの火がついたひとしも「今行って来るわっ!( ゚Д゚#)」と顔を真っ赤にして玄関に向かって走って行った。
    そのひとしを追うように絹代が大きな空っぽの紺色の手提げぶくろをつかんでひとしに投げつけた。
    絹代「帰りにあさいスーパーでエノキダケふたつな!湯豆腐に入れるやつやで、まいたけと間違えるなよ。( ̄д ̄)」

    マイペースな口ぶりの絹代。ひとしはもう何も反応せずに、だが無意識に手提げかばんを持って外に飛び出していった。

    下記のコメント欄に続きます。いつも申し訳ございません。<(_ _)>
    04/22
  • チャイナ娘に遭遇
    自転車とぶつかってしまった!
    しかし、いいねっ!
    03/03
  • 桜の花びらと春風!
    新オリジナル小説「それでも太陽は赤く染まる!」の挿絵用に描いたものです。版画を用いて見ました。友達もいなくて引っ込み思案な少年、等(ひとし)が中2の新学期をきっかけに初めての恋や友情に芽生えて様々な葛藤と戦いながら成長してゆく青春ラブストーリーです。
    2016/09/10

みんなのコメント

  • 色くらいは夏っぽく!?
    • Koseiさん ありがとうございます~! どうぞご自由に描いてあげてくださいませ~!!
      05/26
  • まほまほ
    • お、かわいいです。(*ˊᗜˋ* )
      05/26
  • 愛野美奈子
    • sazankaさま、ありがとうございます! とても嬉しいです!
      05/26
  • 金の極卒くん銀の極卒くん(ポップン)
    • キキさんステキとコメント有り難う御座います(ノ∧T*) この絵を家族にみせたらめっちゃ反応が冷たかったので(爆)ヘコんでいましたが、キキさんの嬉しいコメントに今泣きそうなくらい嬉しいです‥!♪ キキさんのイラストもかわゆいです!!vV アイコンのさくらちゃんに癒されました!!(*^皿^*) 鉛筆画ですか…?凄いな。 キキさんの素晴らしい才能を私に少しわけて下さい~m(>д<m;)
      05/26

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